おいしくて『美容効果』も期待できる!バナナの大本命黄色バナナ甘み、香り、かみごたえのバランスがとれたバナナらしい味わいが楽しめます
ほどよい弾力があります
特に『美肌効果』や『アンチエイジング効果』が期待できます

ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6は“美容ビタミン3兄弟”。

ビタミンB群の中でもB2やナイアシン(B3)、B6は、“美容ビタミン”とも呼ばれ、体内の脂質や糖質、たんぱく質などのエネルギー代謝に欠かせません。このようなエネルギー代謝が順調に行われなくなると、皮脂のコントロールもうまくいかず吹き出物ができたり、たんぱく質でつくられる皮膚の合成に影響が出たりすることも懸念されます。これら“美容ビタミン3兄弟”が不足すると、皮膚炎が起きやすくなったりもしますので肌荒れにつながってくるともいわれています。

【ビタミンB2・ナイアシン・B6の肌と関係する効果】
種類 肌と関係して期待される効果
ビタミンB2 ・糖質の代謝を助ける
・過剰化脂質の分解を促進
・皮膚や髪を作る
ナイアシン(ビタミンB3) ・糖質や脂質の代謝を助ける
・皮膚炎を予防する
ビタミンB6 ・たんぱく質の代謝を助ける
・たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝を助ける
・肌荒れやカサつきに有効で、不足すると皮膚炎などが起こる

“美容ビタミン3兄弟”含有量が果物随一を誇る『黄色バナナ』

【黄色バナナの“美容ビタミン”含有量】image

バナナには、これら“美容ビタミン3兄弟”のすべてが、他の主な果物と比べて多く含まれています。しかも、B2もナイアシンもB6もバランスよく同時に摂れることも特筆すべきことといえましょう。

『黄色バナナ』は身近な食品中で最も抗酸化力が高く「アンチエイジング効果」の期待できる食品

人間が呼吸によって空気から得た酸素は、体内でエネルギーの産生等に使用されます。しかし、取り入れられた酸素は、過剰になると体内で活性酸素[1]を派生します。そしてこの活性酸素は、ちょうど金属に錆がつくのと同じように、体内の細胞や組織を錆びつかせ、糖尿病や高脂血症、肝機能低下などの生活習慣病やがんなどの重篤疾患の原因になるといわれています。また、活性酸素は、老人性痴呆や白内障、シミやシワの原因にもなるなど、エイジング(老化)の引き金にもなることが指摘されています。

この活性酸素を除去する働きがあるのが抗酸化物質と呼ばれるもので、これを多く含む食品は抗酸化力[2]が高くアンチエイジング効果があるとみなされています。そしてバナナは、身近にある食品の中で最も抗酸化力が高い食品であることが、東北大学の大久保一良教授らの活性酸素消去試験(*)で分かりました。同研究では食品が活性酸素を消去する時に発生するエネルギーの大きさを光の強弱で測定したもので、抗酸化力が大きいほど強く発光します。研究の結果バナナが最も強く光ることが明らかになりました。

【食品の活性酸素消去試験】image

(*)『新規微弱発光系による活性酸素消去能に関する研究』(日本農芸化学会誌73巻(12)1283-1288(1999)・吉城由美子)による

【監修】有限責任事業組合 ABC コンサルティング 代表首都大学東京 名誉教授 農学博士 東 直樹

1966(昭和41)年東京大学農学部農芸化学科卒。サントリー株式会社研究部部長、首都大学東京大学院人間健康科学研究科教授などを経て現職。食品等の機能性研究・評価、医薬・食品等の開発指導、講演、執筆等で活躍中。 書籍『知るほど、なるほど、バナナのチカラ!!』(2010年2月白馬書店/著者:山吉久雄)も監修。

注釈

  1. ^ [1] 人間が呼吸する過程で発生する副産物で、強い酸化力を持っています。
  2. ^ [2] 活性酵素を消去する力を抗酸化作用といいます。