花粉症発症のメカニズム
花粉症は「I型アレルギー」に分類され、そのアレルギー反応は、次のプロセスで起こります。
発症プロセス
1.スギ花粉の沈着
スギ花粉が鼻粘膜に沈着して、アレルゲンが溶出される
2.IgE抗体の産生、肥満細胞との結合
アレルゲンがBリンパ球を刺激してIgE抗体が産生される。産生されたIgE抗体は、アレルゲンの受容体として鼻粘膜に存在する肥満細胞と結合。
3.ケミカルメディエータの放出
再度アレルゲンが体内に入り、肥満細胞に結合したIgE抗体と抗原抗体反応を起こすと、肥満細胞からくしゃみや鼻づまりといった花粉症の原因となる、ヒスタミン、ロイコトリエン、活性酸素などのケミカルメディエータ(アレルギー反応の化学伝達物質)やサイトカインを放出する。
4.好酸球の増加
アレルギー反応が起こると、好酸球が増加して、ヒスタミン、ロイコトリエンなどのケミカルメディエータを中和する。
IgEの値や好酸球の数は、アレルギー反応の強さを示す指標として、動物実験や、臨床研究に使われています。