夕食前にバナナを摂取することによるダイエット効果検証試験と結果について なぜ夜食べて痩せられるのか
松生クリニック院長 医学博士 松生恒夫(まついけ つねお)先生
腸を活性化
バナナに含まれる食物繊維が腸の働きを高め、
結果、体の機能が向上したものと考えられる。
腹持ちの良さ
食べた満足感が得られ、腹持ちがよく、満腹を得られることで
夕食の量が減り、カロリーオフにつながったことも要因の一つ。
リバウンドの可能性が低い
夜中に空腹感に苦しむこともなく、
無理せずに続けられるのでリバウンドする可能性も少ない。
まとめ
従来の、「炭水化物抜きダイエット」や「置き換えダイエット」など、食事を減らすダイエットとは異なり、
バナナの整腸作用や代謝促進による効果で「食べながらきれいに健康的に痩せられる」のが特徴です。
パーソナル管理栄養士 三城 円(さんじょう まどか)さん
代謝が上がる
バナナには、炭水化物をエネルギーへ変換する際に必要なビタミンB1や、たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB6が含まれており、これが働いて、代謝を促したと考えます
血糖値が上がる
夕食前にバナナを食べて血糖値をゆるやかに上げておくことで、
空腹ストレスやドカ食いを防ぐことが期待できます。
ストレス軽減
バナナの甘みがストレスを軽減させ、食べ過ぎる前に満腹感を感じることができるようになります。
ダイエット効果検証試験責任医師 医療法人社団盛心会 タカラクリニック 髙良 毅(たから つよし)先生
ビタミンがたっぷり
バナナは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンB6といったビタミンB群を含有している1)2)3)。
ビタミンB群は、糖質や脂質、タンパク質の代謝に関与する。ビタミンB類の欠乏は、脂肪細胞中の脂肪がエネルギーに換えられないまま体脂肪として体内に蓄積され正常な体脂肪率を維持できなくなる可能性がある。
脂肪燃焼が促進される
バナナは必須アミノ酸のメチオニンやリジン、ビタミンC、鉄などと共にカルニチンという脂肪の燃焼を促進する成分を合成する4)。加えて、バナナの摂取はコレステロールが高めの者の血液中のグルコースの量やアディポネクチンを改善した報告がされている5)。
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1) Matsuda K, Hirasawa H, Sugai T, Ohtake Y, Oda S, Shiga H, Kitamura N. Carbohydrate and Lipid
Metabolism in Shock Due to Vitamin B1 Deficiency. Journal of Abdominal Emergency Medicine. 1993; 4: 309-19. -
2) 鄭彰義. ビタミンB2と脂質代謝に関する実験的研究. 昭和医学会雑誌. 1971; 31: 16-31.
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3) 名取靖郎. タンパク質代謝の栄養制御. 日本栄養 ・食糧学会誌. 1995; 48: 429-39.
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4) 田島眞. L-カルニチン - 注目の生体内アミノ酸. 日本調理科学会誌. 2004; 37: 104-7.
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5) Cressey R, Kumsaiyai W, Mangklabruks A. Daily consumption of banana marginally improves blood glucose and lipid profile in hypercholesterolemic subjects and increases serum adiponectin in type 2 diabetic patients. Indian J Exp Biol. 2014; 52: 1173-81.