便秘外来の専門医に聞く!
「ホットバナナ」と便秘の関係
松生クリニック 院長 松生恒夫 先生

毎年、冬が近づくにつれて、当クリニック・便秘外来は1日3名限定ですが、その患者数も増えていきます。

通常は1カ月待ちのところが、1カ月半待ち、2カ月待ちになっていきます。今年もすでにその兆候が現れ始めています。

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“冷え”は便秘の大敵となります。便秘になることで、腸に老廃物がたまり、お腹の張りや肌荒れ、病気の原因となり、体がサビつき、腸や肌が老化していきます。では、これを回避するにはどうすればよいのでしょうか?

その一つの対策法として、手軽に実践できるホットバナナ”がお勧めです。

寝起きは体温が低下しているため、朝食べることが効果的です。熱を加えたバナナを食べると、以下の効果が期待できます。

ホットバナナの効果

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その他バナナ自体の効果

  • ・消化されやすい単糖類(ブドウ糖・果糖)が含まれていてエネルギーを得やすい
  • ・単糖類よりゆっくり消化される小糖類(ショ糖・オリゴ糖)や多糖類(食物繊維・デンプン・難消化性デンプン)が含まれているのでエネルギーが持続しやすい
  • ・オリゴ糖が腸内細菌のエサになり、腸の動きが活発化される

バナナをレンジで加熱すると糖度がアップ

糖度変化試験結果

※バナナには個体差があるため2本のバナナを試験(違う房のもの)

※調べたバナナは、通常に販売されているバナナ

試験依頼先 一般財団法人日本食品分析センター

試験成績書発行年月日 平成25年12月25日

試験成績書発行番号 第13112498001-01号

第13112498002-01号

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松生クリニック院長・医学博士 松生恒夫 先生

≪プロフィール≫

1955年東京都生まれ。80年東京慈恵会医科大学を卒業。83年同大学第三病院内科助手、94年松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、2004年松生クリニックを開業。腸のスペシャリストとしてメディアでも活躍中で、自らのクリニックに便秘外来を設け、地中海式食生活や漢方療法なども診療に取り入れ効果をあげている。医学博士、日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。『腸内リセット健康法』(講談社+α新書)、『40歳からの腸内改造』(筑摩書房)、『いつもスッキリ!快腸美人』(永岡書店)など腸に関する著書多数。